ご家庭のランニングコストといえば、電気、ガス、水道、現在ではケータイやスマホも毎月の支出になっていますよね。
そんな中、各ご家庭では「節約!」ということを課題に日々生活しているのでは?
今ではオール電化住宅も増え、毎月の電気料金が高くて困っている!なんてご家庭も多いのでしょう。
実際に様々な工夫をしていると思いますが、電気料金を浮かせたいと考えたことはありませんか?
一般的には、基本プランやアンペア数を下げたりといった対策を講じるだけで電気料金は削減できますが、さらに電気料金を節約するためには、家電ごとに節約していく必要がありますよね。
ということで、今回はご家庭で使われる電化製品ごとの節約術をご紹介したいと思います。
1. 電気料金を浮かせるために節約が必要な電化製品
電気代が高い家電はどれなのか?という調査が行われていますが、その調査結果を見てみると、
と、色々なところで調査されていますが、だいたい5位くらいまではこのような感じですね。
そこで、今回はこの中から上位3つの家電の節約法をご紹介いたします。ちょっとしたコツなので実践しやすいですよ。
2. 3つの家電の節約術
それでは、電気代が高い3つの家電の節約方法をご紹介したいと思います。
➀エアコンの簡単な節約術
まず、エアコンの電気消費量の平均は、「経済産業省資源エネルギー庁」の発表によると、1世帯あたりの電気使用量は年間約4,618kwhで、そのうち約7.4%がエアコンで消費されています。
そんなエアコンの電気代を節約するには?
設定温度を1℃調節する
エアコンの使用は、特に夏と冬がほとんどを占めていますが、エアコンは設定温度を意識して調節するだけで電気代の節約になります。
夏の暑い日や冬の寒い日には、ついついエアコンの温度設定を極端に高くしたり、低くしたりしがちですが、実は設定温度を1℃変えるだけでエアコンの消費電力が10~15%低くなるのです。
夏の冷房時の温度設定を1℃高くすると約13%(約70W)の消費電力の削減になり、冬の暖房時の温度設定を1℃低くすると約10%の消費電力の削減とされています。
これは、ご家庭でもオフィスでも同じように、夏の冷房時の設定は28℃を目安に、冬の暖房時は20℃を目安にしておきたいですね。
フィルターは定期的に掃除する
エアコンを設置して、その後1度も掃除したことが無い、というご家庭も多いのでは?
まず、エアコンの基本的な仕組みは冷房の場合、室内の空気を室外機の冷媒によって冷やし、室内へ冷たい空気を送る流れになっています。
そこで、フィルターにホコリが溜まっていると空気の循環が悪くなってしまい、エアコンは効率をさげないよう働くため更に電力消費が増えてしまいます。また、フィルターに発生したカビやノミ・ダニの死骸などがエアコンから室内へ循環してしまいます。
てきれば2週間に1回が理想ですが、せめて1ヶ月に1回はフィルター掃除をすることをおすすめします。電気代と健康のために。
風量は「自動」にして扇風機などを併用する
夏でも冬でも、エアコンの風量を「強」で使用していることがありますよね。
「じゃあ「弱」にしていれば問題ないでしょ」と感じそうですが、実は「弱」よりも「自動」にした方が、電気代の節約につながります。
それは、自動運転にしておくことで、設定温度に近づけば、弱風よりも弱い「微風」状態になるからです。
また、空気は、「冷たい空気は下」、「温かい空気上」にそれぞれ溜まる性質があります。
そこで、扇風機や最近ではサーキュレーターといった風を送る機器を併用することで、室内の空気を循環してくれます。
結果として、室内の温度差がなくなることで、エアコンは温度調節する回数も減り、節電に繋がっていくのです。
エアコンに関しては、フィルターをキレイな状態に保ち、設定を自動運転にして設定温度をいつもより1℃調節すれば、電気料金を簡単に節電できますよ。手間が殆どかからないので是非実践してくださいね。
➁冷蔵庫の簡単な節約術
冷蔵庫の消費電力量は、扉の開閉回数や、開けている時間などにより変わるため、明確な数字は分からないものの、ちょっとしたことに気を付けていれば簡単に節約する方法があるのです。
開閉回数と空けている時間を減らす
これは知っている方も多いと思いますが、冷蔵庫の電気代節約には一番重要ですね。
仮に、置かれている室内の温度が30℃になっているとして、冷蔵庫をほんと数秒間空けるだけで1~3℃も冷蔵庫内の温度が上昇してしまいます。
基本的な行動として、冷蔵庫を開ける前には、開けた後に何を取り出して、買い物の後は何をどこに収めるか、といった一連の流れを考えながら、できる限り開閉回数と時間を減らすことが節電のための鉄則ですね。
しかし、あまりシビアに考え過ぎるとストレスになってしまうので、常に意識しておくと自然と回数や時間は減っていくと思いますよ。
季節によって設定温度を調節する
冷蔵庫を購入して、庫内の設定温度を変えていない、という方も中にはいらっしゃると思いますが、季節によって設定温度を調節するだけで電気代の節約になります。
特に、冬場の外気が低い季節は、温度の設定を「弱」にしておくことで、電気代に約20%程度の差が生じます。
環境省によると、『設定温度を「強」から「中」にした場合、年間で61.7kWh節電、25.5kg-CO2削減、約1,400円節約になります。』
とされており、夏場でも気温などを見ながら調節すると、節電に繋がっていきます。
詰め過ぎない
これは、余分に買い物をして冷蔵庫に詰め込むことがありますよね。
しかし、あまり詰め込み過ぎることは避けた方が電気代の節約のためには重要になります。
冷蔵庫に詰め込みすぎてしまうと、庫内の冷気の循環が悪くなってしまい、余計に電気代がかかってしまいます。
さらに、詰め過ぎると庫内の物が見えなくなるので、ドアの開閉時間が長くなる原因にもなってしまいます。
そこで、ある程度スペースを確保しておく必要があり、だいたい庫内の6~7割程度を目安に入れておくようにしたいですね。
また、冷蔵は詰め過ぎ厳禁ですが、冷凍は逆に隙間なく入れておくと保冷効果が高くなって節電になるそうですよ。
以上のように、ちょっとした手間で簡単に電気代の節約につながるので、すぐにでも実践しておくことをおすすめします。
➂照明器具の簡単な節約術
照明は、一般のご家庭で使われている家電の中で、いつも使っているので消費電力量が3番目に大きい家電です。
また、オフィスにおいては、照明や事務機器のコンセントの消費は全体の42.4%を占めています。
照明器具も簡単な手間で電気代の節約ができます。
白熱灯や蛍光灯をLED化する
近年は、節電を意識して照明をLEDに取り替えていることが多くなっています。
LEDは、消費電力が少なく、耐久性が格段優れており、LEDの強みはその長い寿命にあり、寿命は約40000時間、これは蛍光灯の何と6.6倍にもなり、LED自体の単価が高くても十分元が取れます。
もし、今でも白熱灯を使っている方は、LEDに取り替えるだけで大幅な電気代を削減できるので、できるだけ取り替えることをおすすめします。
蛍光灯は、電気代は殆ど変わらないので、利用する場所によってLEDと使い分けると環境もよくなり、電気代の節約にも貢献してくれますよ。
照明を切る時は主電源をOFFにする
今では何でもリモコン操作で便利な時代になっていますよね。
リモコンで操作できる家電としてテレビなどがありますが、テレビと同じように照明器具も「待機電力」が発生しています。
ちなみに、照明器具も待機電力は約1Wがかかっています。
なので、照明器具も長期間使用しない場合は、主電源をOFFにしておくだけで節電になっているのです。
照明器具を掃除するだけで節電になる
照明器具のカバーはホコリや小さな虫など、何かと汚れてしまいますよね。
普段から小まめに掃除していれば問題ないのですが、ずっと汚れたままにしていると、本来の光で照らすことができなくなっていきます。
例えば、1年間何も掃除をしていないと明るさは約20%以上低下している状態が続くことになります。
なので、照明の電気代節約のためにも、定期的に掃除しておくことが大切ですね。
その際の注意点として、照明は消してすぐは熱せられているので、消してからある程度時間を空けて掃除するようにしましょうね。
照明は、LEDに変えることで効果がありますが、単価が高いので、蛍光灯とLEDを併用することをおすすめします。
蛍光灯は広い範囲を明るくしてくれますが、LEDは明るく出来る範囲が狭い、という特徴があります。
3. まとめ
今回は、電気料金を浮かせるために必要な家電ごとの節約方法をご紹介しましたが、どれも簡単ですよね。
エアコン、冷蔵庫、照明といった電気機器は、生活の中で当たり前のように使っているものなので、ちょっとして手間で簡単に節約できます。
基本料金やアンペア数を下げることも電気料金の節約のためには重要になりますが、個々の家電も少しでも節電していくことで大きな電気代の節約に繋がっていくと思いませんか。
この記事へのコメントはありません。